レコードを買い続けてしまう人のブログ。
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DONALD BYRD|BYRD BLOWS ON BEACON HILL


話題のiPhoneアプリ「Live Link 3G J」をダウンロードしてみた。2台のiPhone間で映像・音声を双方向にリアルタイムで送受信し、テレビ電話のようなライブストリーミングを楽しむことができる画期的なアプリ。通常価格は1,000円とのことだが、3/11から一週間は期間限定で無料配布されている。

早速試用してみた結果、思ったより快適に動作することを確認できた。動作中の画面は上下に大きく二分割されており、上段に受信中の映像、下段に送信中の映像が表示される。電波障害や処理速度の低下によりタイムラグや映像の切断も多少は発生したものの、充分に実用性のあるアプリだと感じた。

接続には3G回線を使用するので、屋内・屋外を問わず電波が入ればどんな場所からでも利用することができる。接続方法は非常にシンプル。お互いに任意のキーワード(5文字以上)を入力するだけ。共通キーワードが認証され次第、映像・音声の送受信が開始される。

iPhone間でのライブストリーミングは様々な利用価値を生みそうだ。テレビ会議や現場中継はもとより、待ち合せの際に自分の居場所を映像で伝えたり、メールや電話では表現し難い状況を的確に伝達することも可能だろう。さらに、接続には音声通話ではなくパケット通信を使用するという点も特徴的。一般的なiPhoneユーザーは、実質的には無料で利用できてしまうのだ。

但し、利用に際して多少の注意が必要かもしれない。適当なキーワードを入力しただけで、知らない誰かと送受信が開始してしまう可能性があるからだ。現段階ではセキュリティ面が万全とは言い難いが、アップデートと共に問題点が改善されるにつれて、利用価値は徐々に高まっていくだろう。


[Live Link 3G J] カテゴリ:ソーシャルネットワーキング (期間限定・無料 App)
iPhone3G/3GSに対応するライブストリーミングアプリ。3G回線を用い、2台のiPhone間で映像・音声のストリーミングを行う。映像をOffにすれば、音声のみのストリーミングも可能。




さて、本日はレコード棚からドナルド・バード(tp)のトランジション盤『バード・ブロウズ・オン・ビーコン・ヒル』を取り出してみました。録音は1956年。バードにしては珍しいワンホーン・カルテット作品。頻繁には聴かないけど、ふと思い出しては針を落としたくなる愛聴盤。

A1「リトル・ロック・ゲッタウェイ」。心地よいミディアムテンポで本作は幕を開ける。ダグ・ワトキンス(b)が刻む大股歩きのウォーキングに乗って、バードがリラックスしたソロを展開する。中域から高域にかけて、丁寧なフレージングで序盤をじっくりと盛り上げる。続くレイ・サンティス(p)のソロも格別の味わい。ソニー・クラークを彷彿させる後乗りのタッチが好印象だ。

A2「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス」。お馴染みのバラードへと展開する。邦題は『水玉模様と月光』。私の大好きなスタンダードだ。バードは歌心あふれる艶やかなトーンでテーマを彩る。滑らかに上下する一つ一つのフレーズが、まるで月光のようにキラキラと輝きながら降り注ぐ。ほのかに漂う哀愁も心地よい。題名を絵に描いたような美しい演奏だ。

A3「ピープル・ウィル・セイ・ウィア・イン・ラヴ」。ロジャース=ハマースタインの代表曲の一つとも言える有名スタンダード。同曲はバードを除いたピアノトリオで演奏される。軽快に転がるサンティスのピアノをどっしりと支えるように、ワトキンスが豪快なピチカートを繰り出す。主役のバードを引き立てるリズムセクションの、お手並み拝見的ナンバーと言えるだろう。

B1「イフ・アイ・ラヴ・アゲイン」。軽快なドラムソロで幕を開けるスインギーなナンバー。バードはカップミュートを装着し、爽快かつ知性溢れるソロを展開する。中域を軸とした短いフレーズを多用し、畳み掛けるように歌い上げる。思わず胸が踊りだすような清々しい演奏。サイドメンの奮闘ぶりも光る快演だ。

B2「ホワッツ・ニュー」。ボブ・ハガート作曲のスタンダードへと続く。A3と同様にバードを除いたピアノトリオ演奏。しっとりと落ち着いた雰囲気のなか、重厚なワトキンス(b)と軽やかなサンティス(p)が交互に顔を出す。寄り添うようにじっくりと重ねられる両者の対話。何とも言えない味わい深さを感じるだろう。A3とB2。二曲のピアノトリオが聴けるのも本作の魅力。

B3「ステラ・バイ・スターライト」。ラストはお馴染みのスタンダード。邦題はご存知『星影のステラ』。ミディアム〜スローで演奏されることが多いのだが、ここではスインギーな4ビート。出だしから勢いよく飛び出すバード。溌溂とした鮮やかなトランペットがテーマを彩る。続くソロパートも聴きもの。飛び跳ねるように前進するような豪快なリズムに乗って、弾けんばかりの意気揚々としたプレイで演奏全体を盛り上げる。若かりしバードの快演と言えるだろう。

ドナルド・バードはトランジションに3枚のリーダー作を残している。『バード・ジャズ(1955)』『バーズ・アイ・ヴュー(1955)』そして本作(1956)だ。残念ながら手元には一枚しか無いのだが、残りの二枚もいずれは入手したいと思っている。ドナルド・バードはどの時代も大好き。初期作品をじっくりと聴き直し、改めてそう感じた。


DONALD BYRD|BYRD BLOWS ON BEACON HILL (amazonで試聴できます)

Donald Byrd(tp) Ray Santisi(p) Doug Watkins(b) Jim Zitano(ds)
1956年5月7日録音

Side A
Little Rock Getaway
Polka Dots And Moonbeams
People Will Say We're In Love

Side B
If I Love Again
What's New
Stella By Starlight

vinyl details
TRANSITION (TRLP17)・MONO・COATING COVER