レコードを買い続けてしまう人のブログ。
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EDDIE "LOCKJAW" DAVIS|AFRO-JAWS


コンガやボンゴがポコンポコンと鳴っている陽気なジャズというは好き嫌いが別れるかもしれないが、私は結構好きだったりしてたまにそんなジャズを聴きたくなる。さて今夜は何を聴こうかなとレコード棚に向かった。

ちょうど目線の高さに並んでいるリバーサイド・コーナーから一枚取り出した。エディ・ロックジョウ・デイヴィス(ts)がレイ・バレット(cga)を迎えて吹き込んだラテン・ジャズ作品『アフロ・ジョウズ』。録音は1960年。

ビールを飲んで、夜ご飯を食べて、お風呂に入って、珈琲を淹れて、さあレコードを一枚だけ聴いてぐっすり寝よう。というタイミングで取り出す作品としては全く相応しくないかもしれないと今さら気がついたのだけれど、もう遅い。



A1「ワイルド・ライス」。火花を散らす豪快なホーンアンサンブル、荒れ狂い乱舞するパーカッション、大量に放出される濃厚なラテン臭…。冒頭から熱気全開。ロックジョウ(ts)の熱いソロが飛び出す。汗や、唾や、色んな汁が飛び散る様子が目に浮かぶ黒々としたブロウ。灼熱のアフロ・キューバン・ジャズ。

A2「グアンコ・ラメント」。A1に続き本作のアレンジャーを務めるギル・ロペスの作曲。原文ライナーによると彼はティト・プエンテのバンドで活躍していたとのこと。同曲はまさにプエンテが演奏しそうな陽気なラテン・ナンバー。爽快なテーマ、軽やかなリズム、鮮やかなアンサンブル…。思わず胸躍る演奏だ。

A3「ティン・ティン・デオ」。キューバが生んだ天才コンガ奏者チャノ・ポゾ×ディジー・ガレスピー(tp)の共作ナンバー。土着的な高速ボンゴの乾いた打音が熱気と共に押し寄せるや、哀愁を帯びた印象的なテーマをロックジョウ(ts)が男らしく彩る。豪快で暑苦しいハードボイルドなブロウが勇ましく響き渡る熱演。

A4「ジャズ・ア・サンバ」。ラテン乗りのシンプルなリフが印象的なナンバーへと続く。バレット(cga)の豪快なコンガが鳴り響くなか、華やかなホーンアンサンブルが飛び交い、ロックジョウ(ts)が最前線で唸りを上げる。巧みなアレンジが施されたダイナミックな演奏。作曲はまたもやギル・ロペス。

B1「アルマ・アレグレ」。アーサー・ライマンやレス・バクスターらの作風にも通じるエキゾチックなナンバーへと展開。穏やかなミディアムテンポに優雅なアンサンブルそっと寄り添い、どこからともなく南国の香りが漂ってくる。終盤に向けてじわりじわりと盛り上げていくロックジョウ(ts)のソロが聴きもの。

B2「スター・アイズ」。本作に収録されている唯一のスタンダード。B1に続きエキゾ〜オリエンタル系のアレンジが施されたテーマがゆったりと響く。ソロパートからはやや早めのアフロ・キューバン・ビートへと転調。後半で飛び出すバレット(cga)のソロが印象的。天才的なリズム感に思わず脱帽。

B3「アフロ・ジョウズ」。ラストはロックジョウ(ts)のオリジナル。コンガやボンゴやギロが奏でる陽気なパーカッション・アンサンブルに続き、男臭い音色のロックジョウ(ts)がテーマからソロへと豪快に吹き進める。彼のスタイルは荒削りな印象を受けるのだが、ラテンとの相性はなかなか悪くないと思う。


という感じで、予想通り就寝前には全く相応しくない能天気な作品だった。気を取り直してよし寝ようと思っても、頭のなかでコンガやボンゴがポコンポコンといつまでも鳴り止まない。目を閉じると笑顔で太鼓類を叩くレイ・バレットの姿が浮かんでさらに眠りを妨げられる。残念ながら今夜は安眠できそうにない。


EDDIE "LOCKJAW" DAVIS|AFRO-JAWS (allmusicで試聴できます)

John Ballo, Ernie Royal, Phil Sunkel(tp) Clark Terry(flh, tp) Eddie "Lockjaw" Davis(ts) Lloyd Mayers(p) Larry Gales(b) Ben Riley(ds) Ray Barretto(cga, bgo)
1960年5月4日,5月12日録音

Side A
Wild Rice
Guanco Lament
Tin Tin Deo
Jazz-A-Samba

Side B
Alma Alegre(Happy Soul)
Star Eyes
Afro-Jaws

vinyl details
RIVERSIDE (RLP373)・MONO・LARGE BLUE・DG・BGP・REEL&MIC